ところ変われば

  今日は、図書館の「ところ変われば・・」を紹介します。

 日本にも、様々な図書館があります。公共図書館・大学図書館・専門図書館
 そして、企業にある図書室や、病院の図書室、学校図書館など。

 今の時代では、誰もが色々な図書館を利用できていますが、
 その利用の仕方も、「ところ変われば」なのですね。

 図書館は、毎月、『国立国会図書館月報』という冊子が送られてきます。
 国会図書館の蔵書を紹介していたり、図書館に関する知識が沢山書かれています。

 その中で、『世界図書館紀行』が、取り上げられていました。
 

 中東のイラン・イスラム共和国の国立図書館です。

 当然ながら、見学する機会がなく、冊子から世界の図書館を見る事が
 出来るのは、興味があります。

 イスラム教の国の図書館は、巨大コーランが展示されていたりし、国の特色を
 感じます。
 そして、広い閲覧室には、見学者用の通路も別で設けられているのも、本を
 読む方への配慮なのかもしれません。

 一番の、ところ変われば!!は・・・
 現在の日本では、考えられないですが閲覧室・検索するPCも、「男性用」と
 「女性用」に分けられている事です。
 

 これは、イスラム教の教えに従って、見知らぬ男女が隣にならなくても
 いいように、閲覧室の入口ゲートも、別になっているようですよ。

 男性用、女性用の閲覧室を分けているのは、実は戦前の日本でもありました。
 そのような呼び名では、なく「婦人室」が設けられていました。

 昭和14年に、名古屋の図書館では、「女性は、婦人閲覧室を使う事」と、館内
 規則に定めていたのです。
 
 昨年、出張先で、貴重な資料を見せて頂きました。


この写真帖の中には、こんな写真があったのです。



これが、「婦人閲覧室」です。

県内で、存在していたことが分かる貴重な写真です。

男女平等時代の今の日本では、かなり不思議な光景に感じますね。