ディスレクシア?

さて、皆さんは「ディスレクシア」という障害をご存じでしょうか?

「ディスレクシア」とは、読み書きが上手く出来ない障害です。

 ●見た目は、健常者と何ら変わりない。(読み書き以外は、健常者と変わりない。)  
 ●本を読む時に、極端にたどたどしくしか読む事が出来ない。
 ●読んだり、書いたりするのに、極端に時間がかかる。
 ●読む事に集中できない。
 ●ひらがなの「あ」と「め」、「い」と「こ」、「ね」と「ぬ」など、形が似ている
   文字が識別できない。
 ●漢字の作り「日」と「目」など、作りの棒が、1本なのか、2本なのか
  識別ができない。   

私は恥ずかしながら・・・図書館の研修会で初めて知った1人です。

研修会では、YouTubeの動画で、この障害の人たちがどんな風に文字を見ているのか?を体験する事が出来ました。


「文章が歪んで見える」
「文章がダブって見える」
「文字が正確に認識出来ない為に文章の理解が出来ない」
「教科書を1字1字たどたどしく読む」

このような見え方で、読み書きに苦しむ子供達が、クラス40名中に3名ほどいるという現実。
そして、学校の教師や、両親にも分かってもらえない事実。

近年は、就学前後に、学校や病院などで検査をすると、そのような障害があるか?ないか?判断がつくようになっているそうですが。

大人が、「図書館で本を借りても、全然読みたがらない」「本を読んでいても集中が出来ない」「読み書きが好きでないのかも?」そう思ってしまい、障害である事を見逃すケースもあるようです。

早く周りが気づいてあげれば、読むこと・書くことも自信がつきます!
そして、上達もするそうですよ。

そのような子供達には、「わいわい文庫」という図書館があり、
読書支援を行っています。

http://itc-zaidan.or.jp/ebook.html

音声のみの図書や、読んでいる箇所をマーカーしながら読んでいく図書
など、主に電子図書を扱う施設です。

そして、図書館にも「ディスレクシア」についての本があります。


図書館員として、どんな子供達にも「読む」楽しさ・面白さを知ってもらえたら・・と思います。

そして、周りの皆様が、障害のある方への理解・優しさが少しでも芽生えたらと切に願います。