地蔵堂

    階段を進むと、行きに町内でずっと見てきた「白い布」が
    頭の上にありました。

    どうやら地蔵堂の方へ繋がっています。

    

     お堂の中に入ると、17年に1度見られる 地蔵大菩薩様が正面に
     祀られていました。
     
     正座、焼香し合掌。

     合掌を解いて、その地蔵様をじっと見ると・・・

     中から、私たちをじっと静かに穏やかに、見てみえるように感じました。

         
     鮮やかな色の衣装は、とても美しかったです。
     地蔵様は、高さ約1mとのお話しでした。

     写真を見て分かると思いますが、地蔵様は手から、色々な色の
     多くの糸が外に伸びています。

     この糸が、さらしの布に結んであります。

     

    このさらしが、町内1kmにわたり、ずっと繋がっているとの
    お話しでした。
    車の中で見たあの白い布は、地蔵様に繋がっていたのですね!

    そして、白いさらしの布を触ると、「地蔵様と握手している事になって
    御利益があると言われています。」と、町内の方が教えてくださいました。


    さらしの布は、昔は妊婦さんの腹帯にして安産を願っていたそうです。

    または、昔は、このさらしで亡くなられた方をまとったり。
    今でも、棺に布を入れるというご家庭もあるそうです。
    菩薩様と一緒に天に召されるようにという意味合いだそうです。

    お堂の中には、歴代の御開帳の時の記録も掲げてありました。
    

     古いものでは、昭和29年に御開帳された時のものがありました。
     まだ、「海部郡市江村」の時です。

     その後は、昭和45年。
     「海部郡佐屋町」の時です。
     昭和45年の時の御開帳の写真を見せてくださいました。

     

     今は、写真もカラーですが、この当時はモノクロ写真。
     大切に記録し、ずっと町内で保存されています。
     後世に歴史を伝える大切な写真ですね。

     その他にも、町内では、平成14年後開帳の記念帳を作成されて
     みえました。

     

     快く、記念帳やその他、稚児行列などの貴重なお写真を見せて
     くださいました。

    

    どの写真も、歴史を感じます。

    
    17年ぶりの御開帳の「御朱印」を頂きました。(*^▽^*)

    
    
    町内で、大切に受け継がれる郷土行事。

    長年、1人1人が、大切に守り続けてみえます。

    
    貴重な地蔵大菩薩様を拝む事が出来、大変嬉しく思いました。
    暑い中、町内の皆様には、大変お世話になりました

    どうもありがとうございました。

    次にこの地蔵大菩薩様の姿を見られるのは、17年後の2035年です。

    9月2日の中開帳の行事や、御参詣されたい方は、愛西市西條町へ
    お越しください。

    (※掲載写真のすべては、西條町の方より許可を頂いております。)