本は大切に

   こんにちは。

   今日は、猛暑になる予報ですね。
   とにかく!体調管理を第一にお過ごしくださいね。

   昨日、愛西市図書館は、整理休館日でした。
   皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしました。

   整理休館日中でしたが、午後2時から『本の修理講習会』を開催しました。

   中央図書館・佐織図書館のスタッフと、一般の方が7名の参加で、
   講習会が始まりました。

   講師の方は、愛知県図書館の職員の方をお二人お招きし、
   資料の保存についてのお話しを聞きました。


    一般の方は、図書館では、資料がどのように傷み、どのような判断で
    補修しているのか? など、専門的な事も聞くことができました。

    少し知識を頭に入れ・・・

    実際に補修の作業を実践しました。図書館のスタッフと、一般の方
    で4名の方が、チャレンジ!です。

    愛知県図書館は、基本的に、資料を保存する図書館です。
    保存中心の図書館は、色々な補修作業を、仕事の合間に行っています。
  
    まずは、表紙と本体とがバラバラになってしまった本の補修。


     こんなに激しく壊れる本は、普段あまりないと思いますが、まずは
     1枚1枚のページをすべてバラバラにしてしまいます。
     こんな姿の本を見ていると、見ているだけで、「直るの?」と不安
     になってしまいますね。

  

     今まで本として、接合されていた「のり」を、革へらで、削り落とし
     綺麗にしていきます。

     ページ数などを確認し、綺麗にそろえ、専用の「のり」をつけて
     クリップで止め乾燥させます。



     補修は、時間がかかります。
     「のり」を乾かす間にも、いろいろな修理の仕方を教わりました。

    *角が破れて欠けてしまった場合
    *カッターなどで、切れてしまった場合
    *裂けてしまった場合

   

    欠けてしまった部分には、美濃和紙を付けたり。



     こうして、本も綺麗に直っていきます。

     チャレンジしている人も、みんな真剣に補修をしていました。


    その他にも、絵本の補修では、糸で縫い合わせていく方法も
    勉強しました。



    「のり」が乾いた頃、また最初の作業の続きです。

    最後に表紙と、直した本体を合わせる作業。
    「難し~い!」「大変!」と言いながら、がんばりましたよ。

  
     出来上がると、まるで修理していないような本です。



     1冊、1冊 壊れた本を修理するには、図書館のスタッフの
     並々ならぬ 苦労があるのです。( ノД`)


                  本は、大切に。 ですね。(*^▽^*)