おすすめ本紹介

タイトル ヨルノヒカリ
作者 畑野 智美∥著
出版社 中央公論新社
資料コード 111514469  F/ハ
コメント 勤め先の洋食屋が閉店するタイミングで、住まいであるアパートの取り壊しも決まり途方に暮れていた光(ヒカリ)。
大雨の夜、目にした「従業員募集、住み込み可」の文字。救いの光と思われた店は、畑違いの手芸店!?

多様性が問われる社会で、同じような覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんね。皆が生きやすくするためには、一人ひとりの心に耳をかたむける。大事ですよね。
タイトル ラブカは静かに弓を持つ
作者 安壇 美緒/著
出版社 集英社
資料コード 110894441  F/ア
コメント かつて音楽の道をあきらめた主人公が、人々との出会いを通じ、自信の心境が変化していく。

【イチオシポイント】
主人公の不安や心情がこまかく描写されていて、高校生という様々な不安を抱えてしまう時期にこそ読んでほしい。主人公の「橘」と自分で重なるものがあるはず。

職場体験 大成高校 Mさん
タイトル ラブカは静かに弓を持つ
作者 安壇 美緒/著
出版社 集英社
資料コード 110894441   F/ア
コメント 著作権問題は度々世間を騒がせています。

橘樹は13歳の時、チェロ個人レッスンの帰り道で誘拐未遂にあい、以来他人と関りを持てず不眠にも悩まされていた。
しかし、勤め先である全著連から著作権をめぐる裁判の為に、ミカサ音楽教室に生徒として潜入調査をすることに。

スパイ小説のゾクゾク感と、チェロの美しい旋律。
相反するふたつの終結点はどこに。
タイトル リカバリー・カバヒコ
作者 青山 美智子∥著
出版社 光文社
資料コード 111514568  F/ア
コメント “とげぬき地蔵”を知っていますか?
お地蔵さんを自分に見立て、具合の悪い場所をさすります。
“どうか良くなりますように”

団地に囲まれた小さな日の出公園には、とげぬき地蔵ならぬ、リカバリー・カバヒコがいます。
この物語でも、それぞれカバヒコが必要な人たちが、すい寄せられるようにやって来ました。

私たちの心をあたたかく包みこんでくれるのは、カバヒコかもしれません。
タイトル 世界でいちばん透きとおった物語
作者 杉井 光∥著
出版社 新潮社
資料コード 111510749  ビブリオバトル/B/F/ス
コメント 多くの浮き名を流してきた作家、宮内彰吾が亡くなり、1カ月後、燈真のもとに宮内の息子から初めて連絡が入る。
宮内の最期の作品である原稿が行方不明だという。
フリーランスの校正者であった母は、ひとりで燈真を育て、2年前に事故で亡くなっていた。原稿探しは燈真にとって思い出のない父親捜しとなり、意外な展開を見せ始める。

実在の作家の名や創作の苦労も垣間見られる不思議な物語です。