2018年7月の記事一覧

本は大切に

   こんにちは。

   今日は、猛暑になる予報ですね。
   とにかく!体調管理を第一にお過ごしくださいね。

   昨日、愛西市図書館は、整理休館日でした。
   皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしました。

   整理休館日中でしたが、午後2時から『本の修理講習会』を開催しました。

   中央図書館・佐織図書館のスタッフと、一般の方が7名の参加で、
   講習会が始まりました。

   講師の方は、愛知県図書館の職員の方をお二人お招きし、
   資料の保存についてのお話しを聞きました。


    一般の方は、図書館では、資料がどのように傷み、どのような判断で
    補修しているのか? など、専門的な事も聞くことができました。

    少し知識を頭に入れ・・・

    実際に補修の作業を実践しました。図書館のスタッフと、一般の方
    で4名の方が、チャレンジ!です。

    愛知県図書館は、基本的に、資料を保存する図書館です。
    保存中心の図書館は、色々な補修作業を、仕事の合間に行っています。
  
    まずは、表紙と本体とがバラバラになってしまった本の補修。


     こんなに激しく壊れる本は、普段あまりないと思いますが、まずは
     1枚1枚のページをすべてバラバラにしてしまいます。
     こんな姿の本を見ていると、見ているだけで、「直るの?」と不安
     になってしまいますね。

  

     今まで本として、接合されていた「のり」を、革へらで、削り落とし
     綺麗にしていきます。

     ページ数などを確認し、綺麗にそろえ、専用の「のり」をつけて
     クリップで止め乾燥させます。



     補修は、時間がかかります。
     「のり」を乾かす間にも、いろいろな修理の仕方を教わりました。

    *角が破れて欠けてしまった場合
    *カッターなどで、切れてしまった場合
    *裂けてしまった場合

   

    欠けてしまった部分には、美濃和紙を付けたり。



     こうして、本も綺麗に直っていきます。

     チャレンジしている人も、みんな真剣に補修をしていました。


    その他にも、絵本の補修では、糸で縫い合わせていく方法も
    勉強しました。



    「のり」が乾いた頃、また最初の作業の続きです。

    最後に表紙と、直した本体を合わせる作業。
    「難し~い!」「大変!」と言いながら、がんばりましたよ。

  
     出来上がると、まるで修理していないような本です。



     1冊、1冊 壊れた本を修理するには、図書館のスタッフの
     並々ならぬ 苦労があるのです。( ノД`)


                  本は、大切に。 ですね。(*^▽^*)